Replica * Fantasy







コロネロ君に俵抱っこされてみました




。こんなところで眠らない。今日はお客さんが来てるんだから。」
「うぁ…でも、眠くって……ぼしゅ……」
「折角ラルとコロネロが遊びに来たのに。」
「うにゅ……ねむ………。」


そんなに揺すらないでよう。だって昨日は結局一睡も出来なかったの。リボーンは気持ちよく横で寝ちゃってるのにさ。
あぁ、ダメだ。私こんなに寝起き悪かったっけ?てか、寝ないと人間眠らないとダメなんだねえ…。すいみんぶそくっておそろしい。頭がぐらんぐらんするよ。とりあえず身体を起こしてみたけど、眼が開かなかった。


「お前が『』か?コラ。」
「あーー……うん……そう…。――っス……。」


コラとか言われた。何だコイツ。もしかしてわたし、おこらりた?
ぱちぱちと眼を瞬いてちょっとずつ開いてみると、青い眼に金髪の若々しい兄さんが立っていました。


「――――――――――――――――――だぁれ?」


ぼ――――――――――――――――――っとしながら問いかけてみれば、つり眼の兄さんは私を見下ろして答える。


「俺を知らないのか、コラ。」
「しらないー。」
「ならしっかり覚えとけ。コロネロだ、コラ。」


コロネロ?コロネロですと?!


「アルコバレーノの?」
「『元』アルコバレーノだ。もう赤ん坊じゃないぜ、コラ。」
「てことは、リボーンとおなじくらいのとしってこと?」
「まぁ、同じくらいだろうな。」
「てことは、としした?」
「お前、俺より年上なのか?」


コロネロ少年は心底意外そうに問い返してきました。
うわ、何この失礼な発言。東洋人は年齢より若く見えるて常識を知らないのかしら?てか、アルコバレーノってそういう子供が多いのかなぁ?まぁ、なんでもいいけど。とりあえず私を見つめるのはやめれ。


「おい、寝るな、コラ。」
「ぅあ…?」


寝てた?私寝てた?うん、寝てたかもしんないけど。だってもう本当に眠くてー…。


「ぼすー、わたしー、へやー、もどるー。もどってー、ちょっとー、ねてくるー。」
「あぁ、うん。一人で戻れる?」
「へいきー。もどれるー。」


うふふふふ。眼ぇ開かないけどね。途中で転んだらそこで寝そうだけどね。もういいよ。とりあえずお客さんの邪魔をしないことが大切だと思うのだよ。
がっ!!


「痛っ!!!」


早速転びました。何かに足ぶつけました。早いよもう。私転んだらそのまま寝るっつーの。せめて部屋から出てからにしようよ。あぁ痛い。涙出てきた。応接室で屍累々なんて笑えないしー。


「しょうがねぇな、コラ。」


頭の上から一つ溜息と共に声が降ってきて、何かと思ったら身体がふっと浮いた。
あれ?床が遠い。ん?幽体離脱?


「コロネロ、いい。俺が持って行く。」
「リボーンじゃ潰れんのがオチだろ、コラ。」
「わたしー、ものじゃないしー、つぶれないしー、あるけるしー。」
「「は黙ってろ。」」
「……………………ぐぅ。」


脊椎反射で言い返したら、リボーンとコロネロの二人がかりで黙らされました。くそう、お子ちゃま共め。てか、コロネロ君よ。気持ちは嬉しいが、人を米俵抱えるみたいに担ぐのはやめてけれ。みぞおちに君の筋骨たくましい肩が刺さって痛い……。


「コロネロ…肩……腹に刺さって痛いっス………。」
「我が侭言うんじゃねぇよ、コラ。」


言葉はぶっきらぼうですが、年下のくせにやたらとでっかいコロネロ氏は、とりあえず簡単に体勢を変えてくれた。何このアメとムチ具合。しかもちょっと可愛いし。


「うふふふふふふふふ。」
「ついに狂ったか、コラ。」
「コロネロありがとー。」
「おう。」
「コロネロだいすきー。」
「――おう。」


半分、というか、もう八割以上夢現で話していた私。最後のあたりの発言が何だか問題だったらしくて、後日暫くネタにされたのはまた別のお話。






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拍手掲載期間 2007/09/30 - 2008/01/15



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